MiniMax H3参照動画ガイド:作例、コツ、Seedance比較
動きを文章だけで説明しにくいとき、MiniMax H3の参照動画が役立ちます。短いクリップから、身体の使い方、物体の動く順序、カメラ速度、構図の変化、編集のリズムを伝えられます。参照動画は「どう動くか」を示す素材です。新しい被写体、場所、借りたい動き、固定したい特徴はプロンプトで指定します。最初は、権利を確認でき、ひとつの動作がはっきり見える短い動画を選びましょう。SeedVideo AIの現在のH3ワークフローでは、5秒から15秒の2K動画を生成でき、テキストと画像、動画、音声の参照を組み合わせられます。ここでは素材の選び方、役割を分けたプロンプト、失敗の直し方、具体例、Seedance 2.5との使い分けをまとめます。

動画プロンプト:実写映画調のワンショット。深紅のコートを着た架空の成人ダンサーが、雨で濡れた劇場の舞台を横切り、制御された回転ジャンプを一度行う。低い横位置から一定速度で追跡する。顔、コート、移動方向、舞台配置を維持する。暖かなタングステンの側光、冷たい青の逆光、自然な布の動き、控えめな35mm粒子。カットと文字は入れない。
要点
- 参照動画は、動作、カメラワーク、速度、タイミングを言葉より明確に示したいときに使います。
- 被写体が隠れず、動作がひとつで、カメラ移動を名前で説明できる短い素材が向いています。
- 「Video 1は動作だけを制御する」のように、素材の役割を限定します。
- 結果がぶれる場合は、素材と指示を減らし、一度にひとつだけ変更します。
- MiniMax H3は短い2K映像、Seedance 2.5は長い場面、大きな参照セット、局所編集に向いています。
すぐに使える答え
次の形から書き始めると整理しやすくなります。
[新しい場所]で[新しい被写体]を生成する。Video 1は[身体動作またはカメラ経路]だけに使用する。[固定する特徴]を維持する。動作は[開始状態]から始まり、[主要な動き]を経て[終了状態]で終わる。カメラ:[ひとつの移動、速度、画角]。照明:[光源と方向]。音:[台詞、効果音、環境音、音楽]。
生成前に、MiniMax H3モデルページで現在の入力上限、長さ、解像度、クレジット見積もりを確認してください。
参照動画で制御しやすいもの
参照クリップは時間の指示です。静止画では伝えにくい、重心移動、回転、停止、加速、カメラの上昇、数秒後の見せ場などを示せます。
| 制御項目 | 素材が伝えること | プロンプトで補うこと |
|---|---|---|
| 身体動作 | ポーズの順序、重心、速度、方向 | 新しい人物、衣装、場所、残す動作 |
| 物体の動き | 回転、落下、跳ね、開閉のタイミング | 形、素材、色、最後の状態 |
| カメラ経路 | 追跡、旋回、寄り、引き、パン、クレーン | 速度、画角、追う対象、開始と終了の構図 |
| ペース | 間、加速、減速、見せ場の時刻 | 必須の拍と省ける拍 |
| 編集リズム | カット順と大まかな拍 | 新しい場面内容と各カットの目的 |
参照はフレーム単位の契約ではありません。H3は新しい映像を生成するため、姿勢、奥行き、速度を解釈し直すことがあります。素材は方向を示すものとして使い、結果を項目別に確認します。
動きと人物の同一性を分ける
ジャンプ動画は動き方を示せても、誰が跳ぶかまでは決めません。同じ人物を保ちたい場合は、鮮明な人物画像を追加し、役割を分けます。Image 1は顔と衣装、Video 1はジャンプと横方向の追跡、プロンプトは場所、照明、着地姿勢を担当させます。
元動画に別の演者、衣装、背景があるなら、「そのまま別の人物にする」だけでは曖昧です。助走を3歩、右足で踏み切る、空中で脚をたたむ、両足で着地する、カメラは左から右へ追う、というように転用する要素を書き出します。
良いモーション参照の選び方
完成度より読みやすさを優先します。白い壁の前で撮った一回の動作は、高速カット、煙、点滅する照明、複数の人物を含むミュージックビデオより扱いやすいことがあります。

動画プロンプト:写実的なスポーツ映画のワンショット。チャコール色の服を着た架空の成人選手が2歩助走し、低いコンクリート壁を左から右へ越える。腰の高さから横移動で追い、全身を画面内に保つ。朝の硬い光と長い影、衣服の端だけに軽いモーションブラー、静かなブルータリズム建築の広場、カットなし。
シルエットと接地点を見る
手、足、道具、主な動きの線が見える素材を選びます。手足が長く重なると動作を読み取りにくくなります。走る、踊る、持ち上げる動作は、横または斜め横から撮ると軌道が分かりやすくなります。踏み切る足、ふたに触れる手、着地する車輪なども確認します。
短く、ひとつの動作に絞る
動作前後の待ち時間を切り、一連の動きだけを残します。現在のSeedVideo AI H3では、参照動画は最大3本、各2秒から15秒、合計15秒までです。複数ファイルを使うのは、それぞれが別の情報を持つときだけにします。
利用権を確認する
自分で撮影した映像、依頼して制作した素材、生成用途を含む適切なライセンス素材を使います。特定できる演技、ブランド素材、個人の肖像を含む場合は、先に権利を確認してください。
被写体、動作、カメラ、場面を分ける
失敗の多くは隠れた競合から起きます。人物画像はスタジオ写真、動作動画は覆面の選手、プロンプトは混雑した市場、カメラ指示は固定と高速旋回を同時に要求している、といった状態です。各素材の担当を表にすると競合を見つけやすくなります。
| 層 | 先に決めること | 指示例 |
|---|---|---|
| 被写体 | 顔、服、製品形状、固定小物 | 「Image 1は短い巻き髪とマスタード色のスーツを定義する」 |
| 動作 | ひとつの運動と重要な拍 | 「Video 1は歩く速度と腕の振りを定義する」 |
| カメラ | ひとつの移動、速度、追う対象 | 「膝上の画角を保ち、滑らかに後退する」 |
| 場面 | 場所、奥行き、光、動く要素 | 「明るい石造りの回廊、天窓、無人の通路」 |
| 音 | 効果音、環境音、台詞、音楽 | 「静かな足音と室内音、台詞なし」 |
同じ層を2つの素材が制御する場合は、一方を外すか優先順位を書きます。文章側を詳しく整えるときは、MiniMax H3プロンプトガイドも使えます。
コンパクトなプロンプト例
明るい石造りのギャラリーで、Image 1の女性を使った映画調のファッション映像を作る。Video 1は一定の歩行速度と自然な腕の振りだけに使用し、元動画の場所と服は使わない。膝上の構図を保ちながら同じ速度で滑らかに後退する。顔、短い巻き髪、マスタード色のスーツ、前進方向を維持する。柔らかな天窓光、軽い足音、カットなし。
現在のMiniMax H3ワークスペース
SeedVideo AIのReference Video画面には、必須動画、プロンプト、アスペクト比、2K出力、長さ、モデル、クレジット見積もりが表示されます。下の画面ではMiniMax H3を選び、16:9、5秒、2Kになっています。素材や長さを変えた後は、送信前に見積もりを見直します。

2026年9月9日に確認したSeedVideo AIのMiniMax H3参照動画ワークスペース。
AI動画から動画ジェネレーターを開き、MiniMax H3を選び、中心となる動作を示す最短のクリップを追加します。人物の見た目を静止画で決めたい場合は、AI画像から動画ジェネレーターで開始画像を用意します。参照動作が不要なら、AIテキストから動画ジェネレーターから始めます。
5段階の実践ワークフロー
1. 素材より先に完成ショットを書く
被写体、動作、場所、カメラを一文で決めます。目的に合わない派手な素材を選ぶのを防げます。
2. 動画にひとつの主な役割を与える
身体動作、物体、カメラ経路、ペース、編集リズムから選びます。2つを担当させるなら、素材内で両者が矛盾しないことを確認します。
3. 素材を短くして観察する
不要な部分を外し、移動方向、接地点、停止、遮蔽、カメラ変化を記録します。その言葉をプロンプトに使います。
4. 層ごとにプロンプトを書く
新しい被写体と環境、参照の役割、動作順、ひとつのカメラ指示、光、音、固定項目の順に書きます。初回は原因を判断できる程度に絞ります。
5. 同じ確認表で比較する
人物、動作順、カメラ経路、空間、背景、音を確認します。主な不一致をひとつ選び、その層だけを直します。
ぶれと参照競合の直し方

動画プロンプト:上質なファッション映画のワンショット。短い巻き髪とマスタード色のスーツの架空の成人女性が、明るい石造りのギャラリーを歩く。滑らかに後退し、人物を中央に保つ。顔、スーツ、進行方向、連続する柱、柔らかな天窓光を維持する。自然な足音、現実的な床の反射、カットなし。
| 症状 | 主な競合 | 修正 |
|---|---|---|
| 顔や服が変わる | 動画も人物参照として扱われている | 鮮明な人物画像を加え、Video 1は動作だけと書く |
| 動きが平凡になる | カット、遮蔽、複数動作がある | 一連の動作だけに切り、重要な拍を書く |
| カメラが参照に従わない | 文章に別の移動がある | ひとつに絞り、素材と文章の優先を決める |
| 元動画の背景が残る | 新しい場所が曖昧 | 新しい空間を具体化し、動画は場所を制御しないと書く |
| 足が滑る | 接地点が見えない | 広い画角の素材に替え、踏切と着地を書く |
| 動作が早く終わる | 時間に対して拍が多すぎる | 副動作を削るか、対応する長さを伸ばす |
| 途中で画風が変わる | 複数の見た目が競合する | スタイル参照をひとつにし、実際の光源を書く |
背景が残るときは、「現代的なギャラリー」ではなく「家具のない明るい石造りの回廊、反復する柱、上部の天窓」のように空間を定義します。人物がぶれる場合は、顔、髪、服の色、製品形状など必要な特徴を前に移し、静止画を人物、動画を時間の担当にします。AI動画のキャラクター一貫性ガイドには、人物中心の確認項目があります。
MiniMax H3参照動画の例
ダンスを別の場所へ移す
空の濡れた劇場舞台で、Image 1の架空のダンサーを使った映画調のワンショットを作る。Video 1は時計回りの回転、跳ぶ時刻、着地姿勢だけを制御する。低い中広角から左から右へ追う。顔、深紅のコート、舞台配置、移動方向を維持する。暖かな側光、青い逆光、自然な布の動き、カットなし。
別の人物でパルクール動作を使う
静かなブルータリズム建築の広場で、Image 1の架空の選手を使う。Video 1は2歩の助走、右足の踏切、障害越え、両足着地だけを制御する。腰の高さから横に追い、全身を保つ。チャコール色の服、朝の硬い光、長い影、カットなし。
元の動作を使わずカメラだけ借りる
無人の円形図書館を5秒で撮る。Video 1はゆっくりした時計回りの旋回と加速曲線だけを制御する。元の演者を中央の赤い椅子に置き換える。椅子の形と建築構造を維持する。柔らかな窓光、静かな室内音、人物とカットなし。
MiniMax H3とSeedance 2.5の比較
どちらも参照の役割を明確にすると扱いやすくなりますが、現在のSeedVideo AIモデルページでは実用範囲が異なります。
| 判断項目 | MiniMax H3 | Seedance 2.5 |
|---|---|---|
| 現在の最大長 | 15秒 | 最大30秒 |
| 出力の焦点 | ネイティブ2Kの短編 | 選択可能な出力設定を持つ長めの制作映像 |
| 参照上限 | 最大12ファイル:画像9、動画3、音声3 | 最大50参照:画像30、動画10、音声10 |
| 適した用途 | 動作、カメラ、フレーム、音を絞った短い映像 | 長い広告、物語、大きな参照セット、局所編集 |
| 向きにくい用途 | 長い連続場面、大規模な制作素材 | 大きな文脈を必要としない単純な短い動作転用 |
5秒から15秒の2Kショットで、動きやカメラを明確に分けられるならMiniMax H3が扱いやすい選択です。より長い時間、多くの素材、局所変更が必要ならSeedance 2.5が候補になります。Seedance 2.5参照動画ガイドでは、大きな素材セットの役割分担を説明しています。
よくある質問
MiniMax H3の参照動画とは何ですか?
身体動作、物体の動き、カメラ経路、ペース、編集リズムなど、時間に沿う情報を示す素材です。新しい被写体や場所、固定項目はプロンプトで指定します。
参照クリップは何秒がよいですか?
ひとつの有効な動作を含む最短のクリップを使います。現在のSeedVideo AI H3では、各動画は2秒から15秒、参照動画の合計は15秒までです。
人物の同一性を維持できますか?
動画も外見に影響しますが、鮮明な人物画像と顔、髪、衣装、方向の指示を組み合わせると目標が明確になります。動画は動作、画像は人物を担当させます。
元動画の背景が入るのはなぜですか?
動画の役割が広すぎるか、新しい場所が曖昧な可能性があります。配置、光、奥行きを書き、動画は動作またはカメラだけを制御すると指定します。
MiniMax H3は何個の参照を使えますか?
現在のモデルページでは合計12ファイルまでで、画像9、動画3、音声3がそれぞれの上限です。動画と音声は各合計15秒までで、参照モードには画像または動画が必要です。
MiniMax H3とSeedance 2.5のどちらを選びますか?
15秒までの短い2K参照ショットにはMiniMax H3、30秒までの場面、大きな参照セット、局所編集にはSeedance 2.5を選びます。一般的な品質評価ではなく、納品物に合わせて判断します。
参照を使ったショットを作る
完成ショットを一文で書き、ひとつの明確な動きを含む動画を選び、その動画にひとつの役割を与えます。SeedVideo AIでMiniMax H3を開き、現在の設定とクレジット見積もりを確認して、中心となる疑問を検証できる最小の映像から始めてください。



